絵本
絵が共鳴（響鳴）して、絵本が生まれました。感謝でいっぱいです。まだ、下書きですが、なんと13作品！ お楽しみいただければ、うれしいです。
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天使と虹のおはなし
ぶん しまづ りつこ
え あべ けんいちろう
あるひ てんしは おそらで にじに であいました
にじに であった てんしは にじと おなじ なないろに そまりました
あか だいだい きいろ みどり あお あいいろ むらさき
きれいだね
なないろが いっしょに なって うたったり おどったり
てんしは おそらから ちじょうに まいおりて おしごともします
あか の てんしさーん
だいだい の てんしさーん
きいろ の てんしさーん
みどり の てんしさーん
あお の てんしさーん
あいいろ の てんしさーん
むらさき の てんしさーん
みなさん すきな いろを よんで くださいね
すぐに あなたの もとへ とんでいきます
いっしょに おはなし しようね
いっしょに おあそび しようね
てんしはね よるは おそらで ねむります
おつきさま の べっど
おほしさま の おふとん
おやすみなさい
お空の天使
ぶん しまづ りつこ
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悲しくて 涙が出そうに なったとき
寂しくて 涙が出そうに なったとき
青いお空を 見てごらん
自由に空飛ぶ 小鳥たち
いつか私も 飛べるかな
いつか私も 飛べるかな
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お空には 可愛い天使が 住んでるよ
おーい おーいと 呼んでみな
大きな声が 届いたら
お空の天使は 降りてきて
あなたのそばに やってくる
あなたのそばに やってくる
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天使と お話 できたなら
あなたは 何を 話すかな
悲しい涙の そのわけを
寂しい涙の そのわけを
天使はやさしく 聞くでしょう
天使はやさしく 聞くでしょう
花色天使
ぶん しまづ りつこ
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花色天使は 花の色
赤い花なら なんだろな
チューリップ 椿 ばら
黄色い花なら なんだろな
菜の花 たんぽぽ フリージャ
ピンクの花なら なんだろな
さざんか 梅 なでしこ
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赤に染まった 赤天使
黄に染まった 黄天使
ピンクに染まった 桃色天使
お花の上で 遊びます
風に吹かれて ゆらゆらします
時には楽しく 歌います
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あっというまに夜がきて
花の天使は ねむります
花のベッドで ねむります
とおいお空の お月さま
とおいお空の お星さま
父さま 母さま 恋しいな
お花のおしごと 終わったら
青いお空へ かえります
夢天使
～母を亡くした女の子～
ぶん しまづ りつこ
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星に手紙を 書きました
会えなくなった 母さまに
も一度会わせて くださいと
ゆうびんやさん
ゆうびんやさん
どうか届けて くださいな
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いえいえそこの お嬢さま
星にはお手紙 届かない
とってもとおくて 行かれません
そうなのね
せっかくお手紙 書いたのに
私の願いを 書いたのに
暗いお空の お星さま
どうしましょ
どうしましょ
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その夜お空は 満天の
キラキラ星が かがやいて
可愛い天使が みえました
天使の夢みて 眠ります
夢で天使に 会えたなら
天使にお手紙 わたしましょ
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お羽のはえた 夢天使
私は空を 飛べますよ
あなたのそばへも 行けますよ
すぐにもお手紙 運びます
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星にお手紙 とどいたら
お空の星は お母さま
にこにこ笑顔に なったでしょ
いつもお話 できますよ
あなたのことを 見てますよ
夜がきて母星みつけた 女の子
すてきなひとに なるでしょう
天使のお話なんだろな
ぶん しまづ りつこ
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天使の母さま 話好き
天使の坊やは 聞き上手
今日のお話 なんだろな なんだろな
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天使の母さま 話します
地球のお話 その一つ
坊やはね
大きく なったら お仕事するよ
お仕事をする その先はね
青くてまあるい 地球です
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地球はとっても 遠いけど
大人の天使は すぐ行ける
早く大きく おなりなさい
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大きく広がる 海にはね
お魚いっぱい 泳いでる
大きなお魚 どんなかな
小さなお魚 どんなかな
坊やはきっと びっくりし
大きなおめめが キラキラするよ
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お山はね
緑の 木々に あふれてる
高いお山や 低い山
そこにはね
赤白黄色 きれいなお花が 咲きますよ
木の実もいっぱい 実ります
花にちょう 木の実にことりが やってくる
楽しい楽しい ぱらだいす
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森はとっても 深いから
動物たちもたくさん いるよ
大きい動物 どんなかな
小さい動物 どんなかな
森の中 迷子になっては いけないよ
母さまは空から坊やが みえません
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坊やはこっくり うなずいて
早く地球へ 行きたいな
母さまのおひざでねむたくなりました
天使は恋のキューピッド
ぶん しまづ りつこ
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春がきて 私の心は 恋をした
恋をした
それは 天使の しわざです
私の心は うっきうき
赤白黄色 お花がいっぱい 咲きました
甘い香りや さわやかな香りをのせて 咲きました
風がそよいで 歌うたい
きれいなチョウが 舞いました
甘い香りに 誘われて
お手てつないで あの人と
歩いてみたい 春の園
私の心は 恋してる
それは 天使の しわざです
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犬が死んだ日
ぶん しまづ りつこ
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はるちゃんの おうちの犬が 死にました。
寒い寒い日の 朝でした。
犬の 名前は ペス
毛布にくるんで 抱いていた
はるちゃんの おひざの上で 死にました。
はるちゃんも、おとうさまも おかあさまも
ペス ペス と何度も 何度も 呼びました。
眠るように 静かに 死にました。
ペスは はるちゃんの 弟
はるちゃんの 家族
子犬の時は むくむくしていて、ぬいぐるみのように 可愛いアイドル
ころころしながら、いっぱい いたづらをしました。
おとうさまと おかあさまの スリッパを かじりました。
はるちゃんの 新しい運動靴の中に おしっこをしました。
死んだふりをしているように、あおむけで 眠りました。
ペスは すぐに大きくなり、立派な 首輪と鎖を つけました。
はるちゃんと一緒に お散歩しました。
一緒に 追いかけっこをしました。
一緒の おふとんで眠りました。
はるちゃんは 小学校へ通い、中学校へ通い、
すっかり お姉さんに なりました。
ペスは いつでも はるちゃんの弟
はるちゃんの お膝の上で 死にました。
天使が お迎えに きたのです。
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天使の声
ぶん しまづ りつこ
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春の朝 お日さまキラキラ かがやいて
おうちの屋根を 照らします
おうちの木々も 照らします
どこかで小鳥が 鳴いてます
小鳥の声は にぎやかで
チッチ チッチと 楽しそう
お母さま こんなに素敵な 朝だから
寝坊な父さま 起こしましょ
ねぼけまなこの お父さま
お空に向かって 大あくび
赤白黄色咲いた お花が笑います
花色天使の笑い声 かわいくやさしい声がした
お母さま 天使がお歌を歌ったら
天使の声って どんなかな
そうですね
おめめつむって 聞きましょね
きっときれいな 声ですよ
きっとやさしい 声ですよ
春の朝 天使の声に つつまれて
坊やはうっとり 花にキス
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天使の星祭
ぶん しまづ りつこ
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ねえ坊や
外に出て 夜のお空を 見てごらん
キラキラ キラキラ お星さま
お空に いっぱい 星いっぱい
大きな お星は きれいだね
小さな お星は またたいて
チカチカ チカチカ 楽しそう
坊やと 母さま 手をつなぎ
歩いて お空を 見上げます
お母さま 天使はどこに いるのかな
ねえ坊や
お星より 小さい天使は 見えないね
でもきっと こよいは 天使の星祭
天使は みんな おしゃれして
星の 回りを まわってる
お空は キラキラ 星祭
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さくら天使
ぶん しまづ りつこ
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｢さいた さいた さくらが咲いた」
さくら天使の 声がした
うす紅色の 花びらが
ぽっと開いて 呼んでます
春の空気が 風に舞い
小鳥の声が 嬉しそう
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赤い帽子 白い帽子 仲良しさん
子供がたくさん やってきた
男の子 女の子
黄色い声が たわむれて
さくらさくらと 飛びはねる
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足もとに すみれ たんぽぽ 咲き乱れ
春のお外は ぽっかぽか
一人の坊やが 言いました
お休みしている はるちゃんに
お花をつんで 帰りましょ
僕すみれ 私たんぽぽ つみました
みんなそろって つんだ花
先生が腰をかがめて受け取ると
きれいな花束 できました
男の子 女の子 お手てつないで 帰るころ
さくら天使の 声がした
｢良い子のみなさん ありがとう」
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おそうじ天使
ぶん しまづ りつこ
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母さまの お顔の色が 悪くなり
病気で 入院 したのです
母さまは しばらく お家に 帰れません
お家のことを どうしましょ
ほとほと 困った お父さま
洗たく、お料理、お買い物
なれないけれど がんばるよ
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母さまが 明るい笑顔に なりました
小さい坊やは どうしましょ
坊やも 何か できるかな
母さまが 心配そうに 聞きました
かたづけ、おそうじ できるかな
坊やは 大きな 目をあけて
思わず 涙を ためました
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「あっそうだ おそうじ天使を 呼びましょう」
お家に 帰った お部屋には
白いエプロン ひらひらさせた
おそうじ天使が やってきた
ひっくりかえった おもちゃ箱
おもちゃは 集めて もどそうね
ちらかった パジャマ、くつ下、お洋服
ていねいに たたんで 重ねて あげようね
おそうじ天使の お手伝い
坊やも うんと がんばって
お部屋は きれいに なりました
お母さま、早く帰って こないかな
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子育て天使
ぶん しまづ りつこ
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坊やが 言うこと ききません
やんちゃで いたづら 外遊び
おうちのなかは ぐっちゃぐちゃ
ころげまわって ものこわす
落書きだらけの 白い家具
叱ってばかりの お母さま
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私は子育て 向いてない
しょんぼり泣き顔 お母さま
「泣かないで」
天子のささやき 耳のそば
子育て天使が おりてきた
「坊やのいいとこ見つけましょ １０こ見つけてあげましょう」
母さまの頭の中は はてなです
坊やのいいとこ どこだろう
天使がそうっと 教えます
元気で明るい 良い子です
はきはきもの言う 良い子です
夜はぐっすり 眠ります
ごはんも一杯 食べてます
まるくて大きな お目々です
かわいいお耳を しています
小さなお手々は よく動く
走って とんで 遊びます
あと二つ あと二つ
お母さま 困って 坊や見た
坊やが にこにこ 笑ってる
”あっそうだ”
坊やの笑顔は 最高ね
坊やの声は 愛らしい
お母さま １０こ 見つけて にっこにこ
耳のそば 天使のささやき 続きます
「叱るより 坊やの良いとこ ほめましょう」
「ハッソウテンカン ハッソウテンカン」
母さま 笑顔になりました
坊やも 笑顔になりました
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夕焼け天使
ぶん しまづ りつこ
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きて きて きてきて お母さま
坊や いったい どうしたの
ほらみてね
西のお空が まぶしくて
おめめが あけていられない
まあるい 大きな お日さまで
西の お空は まっかっか
夕焼け小焼けで まっかっか
天使のお顔も まっかっか
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『作者コメント』 しまずりつこ
「天使の絵本」
天使の絵本を めくるたび
心に花が 咲くでしょう
花を見て やさしい心になるように
きれいな心になるように
夢みる絵本届けます